総合診療専門医のお知らせ

2019/09/26

総合診療専門医検討委員会 委員長メッセージ その4

関係者 各位

総合診療専門医検討委員会

委員長 羽鳥裕

 
 専攻医の皆様におかれましては、先日のアンケートご回答いただきありがとうございました。今後も折に触れて、皆様にご意見を伺っていく予定です。
 
 2019年9月11日に 第3回医道審議会医師専門部会専門研修部会が開催され、機構から示されたシーリング案に対する都道府県の地域医療対策会議における意見を集約し、各知事から厚労大臣宛、様々な意見が寄せられました。それに対して、多くの方が納得いく方法での新たなシーリングのもとに、専門研修部会で承認され 2019年10月15日から、2020年度の専攻医1次募集が始まります。
 総合診療領域は、今までどおり医師多数県でも、いずれの都道府県もシーリングの対象にはなっておりません。各都道府県医師会、レジナビ(民間医局)、医療系雑誌、月間基金など様々な機会を通して発信しておりますが、今後も医学生、初期臨床医、指導医を対象とした総合診療領域に関する説明会を開催する予定です。また特任指導者講習会を今年度7回などで開催し(9月29日 名古屋、 10月27日 札幌、11月30日 岡山、12月8日 金沢、1月11日 東京、2月9日 福岡、3月22日 仙台)、さらに専攻医を受け入れる施設のプログラム統括責任者への講習会も行います。
 その一方で、総合診療領域の専攻医のデータベースづくりにもいよいよ着手しはじめます。専攻医、専門医、指導医、基幹施設連携施設などの登録、さらに、専門医試験のためのテキストブック、季報も準備します。専攻医の先生や指導医の先生方も、必要な項目が完了しているかなどの確認も、容易に把握できるようマイページを開設します。
 また、2021年3月には、第1期の専攻医課程修了の方もでてきますので、2021年夏に予定されている第1回の総合診療領域専門医試験を睨んで、試験の方法、必要なテキスト、教科書につきましては、年度内には発売予定です。試験のための講習会も開催予定です。
 このため、専攻医の皆様には、必要な経費の負担を御願いすることになりますので、遅くとも専門医試験受験手続き前までには完納して下さい。ほかの基本領域における、学会費と同じようなイメージと考えていただければと存じます。
 サブスペシャルティについては、現在、専門医制度の最大の課題といってもよく、日本専門医機構では23領域を認めていますが、医道審議会医師分科会医師専門研修部会で疑問が呈され、新制度としては認定されていない状況にあります。内科や外科などの領域でサブスペシャルティが“新制度として”正式スタートできないため、総合診療のサブスペシャルティについてはさらに先の議論となりますが、総合診療領域を選ばれたかたがたの、将来ビジョン、キャリヤアップの道筋を見せるためには必要なしくみと考えます。
 総合診療領域の考えられているサブスペシャルティには、日本プライマリケア連合学会などの新・家庭医療専門医、日本病院総合診療医学会など病院総合診療医学会コンソーシアムが中心となり、病院総合医の養成の仕組みが考えられています。さらに、在宅医療、地域包括ケアの専門領域、ほかの基本領域、サブスペ領域へのキャリヤアップの道を示すことも大事なことです。国民にとってわかりやすい仕組みと同時に、専門医の質の保障という、新制度の理念・目的を守りつつ、ダブルボードやサブスペシャルティ領域のあり方についても、日本専門医機構で十分に議論していく必要があると考えております。その際、専攻医の研修意欲に最大限配慮して、夢を描ける制度設計をしていくことは重要だと考えておりますので、今後ともご支援を御願いします。